内緒の保健室

それから橋野が軽く無視されるようになるまで、そんなに時間はかからなかった。
“調子こいてる”
“自意識過剰”
そんな言葉が嫌でも聞こえてきた。

きっと俺のせいだ。

どうすればいいかわからなくなったけれど、すぐに1つの橋野を助ける方法を思いついたんだ。


―…『俺は、塾が同じ奴が好き』そう噂を自分からたてた。

それからだ…。
みるみるうちに、橋野の人気が戻った。

そしてそれからまた席替えがあって、橋野とは席が離れてしまった。