んなっ…。
あたしをどこに連れていく気!?
男はスタスタと保健室を出ていった。
『ちょっ…』
待ってよバカ男っ!!!!!!!!!
あたしは早足で男に着いていった。

――『…………』
着いたのは職員室。
―ガラッ…。
ドアを開けて男は中に入る。
「…橋野唯。連れてきたけど」
男はダルそうに言う。
職員室に入りづらいあたしは職員室の前で立って待つ。
「あ!ありがとー!蓮斗!…じゃあ行こっか」
職員室の中からそんな声が聞こえて、しばらくすると可愛い女の人が出てきた。
「あら!あなたが唯ちゃん?よろしくね☆」
可愛い女の人はあたしに手を差し出した。
「あたしは、楠美空!国語教師よ♪あとは、あなたの護衛責任者みたいなものよ?♪」
『あ、はい…』
あたしは差し出された手に自分の手を重ねた。
「ま、とりあえず保健室行きましょうか♪…あ。蓮斗?結城達連れてきて!先保健室行ってるから」美空さんはにっこり微笑んで、さっきの頭のおかしいイケメン男に言った。 
「んー…」
適当に返事をして、頭のおかしいイケメン男は階段の方へ去って行った。