「唯ーっ」
「ゆーいっ」
「唯ちゃんっ」
毎回毎回、数々の女子が橋野の席に来る。
コイツ…人気あんだな…。

隣の席からは、笑い声が絶えなかった。
「それでね、それでねー…」
橋野も楽しそうにみんなに話す。フッ…。
明るい奴…。
橋野の印象が変わった。
なんか…他の女子と違う。
いい意味で変わってる。
隣にいて、すごく心地いい。
そんな存在になった。

『なぁー…』
いつからだろう?
『面白い話、俺にも聞かせてよ』こんなふうに自分から話しかけるようになったのは…。