『蓮…斗?彼女って…?』
恐る恐る聞いてみる。
「はぁ?…唯じゃねーの?」
呆れた顔で答える蓮斗。

あたし…蓮斗の彼女になれたんだっ!
「あなたが……彼女の…」
お姉さんが蓮斗から体を離して、またあたしをまじまじと見る。
『橋野唯ですっ…』
あわてて答えると、お姉さんは、片方の口角をキュッとあげた。
…あ。蓮斗に似てるかも…。
「あたし…零凪って言います♪レイナさん…とか呼んじゃって下さいっ♪一応蓮斗のお姉様だよ♪」レイナさん…か…。
なんか、蘭ちゃんに似てるかも。明るくて、美人で…。

『…、よろしくお願いします』
「はいはーい♪」
軽快に返信をして、レイナさんは部屋を後にした。

「つか……」
蓮斗が今日何度目かのため息をはいた。
「俺の部屋に何しに来たんだよ」あー…。
蓮斗…ちょっとムカついてる。
面白くてよかったけど♪

「あんた、女の子が自分の部屋に入ってきてたら、冷たくあしらってすぐ帰してたじゃない♪けど今回は異常な程長かったから…用あるふりして見てみようと思ったのよ♪」
わぁっ…!?
まだいたんだレイナさん。