『…はぁー』
この20分の間で、ため息は何回はいたんだろう。

…ん?あれ?待って。
あたし…何で待ってるの?
あたし…今あの2人を笑って迎えられる勇気…ないよ?
もう20分たってるし…。
きっとそろそろ戻ってくるに違いない。
…無理だ。あたしはあの2人を笑って見れない。
『っ…帰んなきゃっ』
考えるより先、体が動いた。
荷物を持って、プリントの裏紙に、頭が痛いので早退します、と書いて机の上においた。

そしてあたしは駆け出して家に帰った。