―次の日も、またその次の日も、絢は朝、あたしの元学校から抜け出して、今の学校まで来ていた。その度に、絢は蓮斗にばかり話していた。

でもそんなある日だった。
絢が、とんでもない事をしでかしたのは…。
「蓮斗くん!」
絢がいつものように学校にやってくる。
「あー…?」
またも適当に返事をする蓮斗。
ここまではまだよかった。
しかし…。
「お話が…あるの」
え…?
絢…?
「…何?」
「ちょっ…と、こっちきて!!」
絢が蓮斗をひっぱる。
『蓮っ…』
蓮斗っ!と呼ぼうとしたけどとめた。
だって親友だもん、絢は…。
祝福…しないと。

だから、あれは気付かなかった事にしよう。












蓮斗が好きって気付いた事はね。