内緒の保健室

―…翌日。
『なっ…なんでいるのっ!?』
今日は質問だらけなんだろうなぁ、と、重い足取りで1人で学校へむかうと、本来あたしが座るはずの椅子に座って机に頬杖をついている蓮斗と、その横に立って、楽しそうに話す親友、絢の姿。
「あ、唯!ほら蓮斗くん!どいてあげなよ~」
笑いながら言う絢。
「大丈夫。こいつ、立ってられるから」
意地悪そうに口角をあげる蓮斗。
いつの間にこんな仲に……。
「今日の護衛、俺だから」
よろしく、と加えて、蓮斗はあたしを見た。
「護衛って何~?」
楽しそうな絢。
「んー…秘密」
また少し口角をあげる蓮斗。
「えー…蓮斗くんって意地悪だよねー」
絢…なんかいつもと違わない?
可愛いくしてる?
『ごめん…あたし、ちょっとトイレ行ってくるね』
気分が悪い…。
モヤモヤする…。
なんか、心にトゲが刺さった感じ。
なんだろう…?