―…「ふーん…麗央がねぇ…」
蓮斗は面倒くさそうに頭を掻く。『消毒って何の話なのかもわかんない…』
あたしも面倒くさそうにため息をはいた。
「バーカ。自覚なし小娘」
蓮斗があたしのおでこを軽くデコピンした。
『いてっ』
その地味な痛みにあたしは蓮斗をにらんだ。
「麗央は気にすんな。俺がなんとかしとくから。今日は結城についてもらうから」
蓮斗はそう言って立ち上がった。『蓮斗は?』 
守護役は蓮斗でよくない?
そう思って立ち上がる。
「何…俺がよかった?」
………え……。