内緒の保健室

「消毒」
唇を離してから麗央は、昨日は全く見せなかった意地悪な笑顔を見せた。
『…っ!』


――「どうしたの?唯りん♪?」学校につけばいつの間にかついていたあたしのあだ名。
いや、雷樹だけが呼んでるだけなんだけど。
『………』
朝の事が頭から離れない。
「唯りーん?」
雷樹はあたしを揺らす。
『んー…』
そういえば男子校だから意識してなかったけど、雷樹って元気で可愛い系なんだね。
「ゆーいちゃんっ♪」
周りで雷樹があたしに手をふってる。
ふふ。可愛い♪