「で。今回。この事件、解決しちゃうから」 ……はい? 「…んな所に隠れてないで、出てくれば?散々みんなに迷惑かけたんだろーよ」 蓮斗が、向こうの階段のほうへ言った。 行った…じゃなくて…言った。 すると… 「あなたが……橋野唯…ちゃん」 誰かが出てきた。 髪は短め。茶髪に染めているけど、なんか弱々しい感じ。 美人だけど。 「…こいつが砂紀だ」 は…? 嘘っ…!? 「嘘…ではないからね」 いや、わかってますけどね。