―…とうとう蓮斗達の護衛が最後の日になった。
そう。夏休み前、最後の学校。

麗央、結城、雷樹に全てを話すと、まぁ、めちゃくちゃ怒ってた。
でも仕方ない。
約束しちゃったし…
まだ夏休みだってある。

「…つーか」
ふいに麗央が口を開いた。
「享也達に唯の護衛頼むの超不安なんだけど」

「あ、確かに」
結城が、納得したように首を上下にふる。

「…いいじゃん。好きじゃねぇヤツに護衛してもらって、俺達が恋しくなれば」
ニヤリと蓮斗が笑う。
あ…出たよ蓮斗のS。

『あたしはMじゃないからっ!』
と、捨て文句。

「さー、それはどうかな」
またまた蓮斗が笑う。

『んもーっ』
ま、許してあげようかな?
今日くらいはね。