「あの享也の金髪も、砂紀と付き合ってた頃は黒かったんだよ」

全てを話し終え、蓮斗は、切なそうに笑った。
そんな顔…見たくない!!!!

「心配すんなよ?唯は俺が必ず守ってやるから」
…そんな顔しないでほしいよ。
だから、
『あたしだって、蓮斗の力になれるんだよ』
だからね?蓮斗、
『いくらでもあたしが守ってあげる。だってあたし、蓮斗が本当に大好きだから』
いい終わって、急に恥ずかしくなって俯いた。

しばらくして、いつものいい香りに包まれた。
「ごめん…ごめんな唯…」
また切なそうな声。

そんなの、蓮斗らしくないよ?
蓮斗はいつも、意地悪で意地悪で意地悪で…。
そうでしょう?
だから笑ってよ。