もちろん俺らは付き合ってなんかいない。

結果的、楠美空が一番の被害者となってしまった。
そんな事があって、楠美空には、違う男教師がつくようになった。

―…何ヵ月かたって、やっと楠美空が、1人でも安全になり始めた時…。唯がやってきた。

俺らがつくのも危ない。
けれど唯に他の男をつけたくない。
そんな想いがたくさんかさなり、必死に理事長の唯の親父に頼み込み、唯の護衛をする事になった。
そして今に至る。
保健室には結構みんなこないのは、俺らが全て仕掛けた事だ。
さぼりは屋上で…。
ケガしたなら3階のフロアに救急のものがある。
そうみんなが思うように仕掛けたりして…。
結構無理矢理だったが、思うより上手くいった。
まだそういう習慣がわからない奴は保健室に行ったらしいが、その度々、唯につく護衛の誰かが口どめしていた。


しかしそんな作戦も、長くは続かず、とうとう享也にはバレてしまった。