そんなある日―…
「聞いて喜べっ♪俺彼女できたんだよね~」
珍しく享也のテンションが高いと思ったら、彼女できたのか。

俺はその時から、“橋野”だけだったから、そんなに彼女は欲しいと思わなかった。

「彼女…いらねー…」
面倒くさそうに言う麗央。
「へぇ♪よかったね享ちゃん♪」楽しそうに笑う雷樹。
「どんな子なの?」
興味津々の結城。
そして…
「よかったじゃん」
あまりよくわかんない俺。

統一感ない5人だったけど、それもまたよかったんだよな。

「彼女はね♪間宮砂紀って奴」 そう言って話す享也は楽しそうで…。
あまり興味がなくても、みんなちゃんと聞いてあげてた。