「…まだ考える時間が必要でしょ?明日…返事を待ってるよ」
篠沢享也が、また口角をあげた。もう!!!嫌だって…。

「ちなみにカナは、2人が別れてる間、蓮斗と付き合ってもらう」………そんな…事…。
『……っく…ぅうっ…』
知らない間に涙が溢れた。
「唯…行こう」
蓮斗に肩を持たれ、あたし達は、数学準備室を後にした。