一方、水嶋は男女問わず仲良くなったようで。



この差はなんなんだ…



明日も散々な日になるだろうなぁ…と、ため息をつきながら校門を出る。


「おい、まてよ」



と、言って水嶋がかけてきた。



「一人で帰られないだろ?」



その言葉に胸がじーんとする。


だけど、こいつは私のためにこうやってるんじゃない。



わかってる。

分かってるけど…嬉しい気持ちでいる私がいた。



「…帰ってあげる」


「それ、おまえの台詞じゃないだろ」



もう少しで、夏。



二人を夕日が包む。