「大丈夫か?」


金髪に問いかける。



「動かねェ…?」

大男の顔が真っ青になった。



「眠ってるだけだよ
疲れてたから。ほら、寝息たててるでしょ」



私が言うと、赤髪が驚いた顔をした。


「あんた…一人で?」


「…ほかに誰がいんの」



「リーダーが負けるはずないだろ…だってSECRETの部下だって…」



…こいつら金髪に騙されていたのか。


たぶん、金髪は仲間を増やすためにSECRETを使ったのだろう。



「…あんたら騙されてたんだよ」


「え…」