「あの、私帰りますね」


「えぇ、もうですかっ」


「用事があるんです」


しゅんと落ち込んで見せる。


「そうですか…」



「あ、妹の衣服ありますか?」


「えぇ、ありますが…?」



不思議そうに私を見つめる明美。


「今日ここにきたのは…ですね…今日は顔出しできないから服もってかえってきてと言われてっ」


「そうだったんですか」

ユウは綺麗好きですしねー


と笑いながら答える明美。


怪しまれなかった…


これでやっと外に出られるっ