「…泉ちがうよ。



階段で転んだだけだから」



泉は、喧嘩だろうってわかってるはず。



こう言っても信じてもらえないことなんて分かってる。



だけど、こういっておきたかった。



「…そうですか」



納得していない、という顔で私を見つめた。



「三浦さまなら、書斎ですよ。最近、読書がマイブームと言ってますからね」