「私には理解が出来ません!!」



そう叫んで私は、力強く走って書斎を出た。涙を流しながら。



「あ、お嬢さ…」



泉の横を通りかかったとき、泉が声をかけてきたけど、私の耳には届かなかった。



ただただ、陸の事を考えていた。




もう、陸しか





考えられないーー…。