それから、私は泉と話していると、家に着いた。



妙に緊張している。




「お嬢様、入りましょう」



泉の優しい声に頷き、家に入る。



「三浦様は、書斎にいると言うことですので」


「あ、泉ッ!
入らないの?」



その言葉に泉は微笑み、


「親と子の邪魔は許されないですわ」



なぜかその目は切なげだった。