「早くいってらっしゃい!」


どんっと勢いよく背中を押してやる。



「わっ!
押さないでよぅっ」



「じゃあ、楽しんできてね」


それから佳奈は、奴がまっているであろう靴箱までかけていった。


「さぁて
私もいきますか」



…なんだろう。



胸がモヤモヤする。


もし、佳奈の告白を水嶋が受け入れたらと思うと悲しくなっている私がいる。