「茉莉子、なにその不細工な顔」 「っえ?」 嘘っ!? 今日は一生懸命、 可愛くしてきたつもりだったのに…。 「ちょっとおいで!! 私が整形してあげる」 「っえ?ちょ…」 私を引きずって歩く加奈子。 たどり着いた先は、屋上。 「綺麗な曇り空ね。」 胡座をかいて座る加奈子の隣に私も座った。 「曇り空 って、綺麗とかあんの?」 私から見たら綺麗とは言えない灰色に濁った空。