「たった教科書ひとつでなんでそこまで縛られなきゃいけないのよ! だったらこの教科書くれてやるわよっ!!」 持ってた教科書を 机に叩きつけて思い切り奴を睨んでから 実験室を出て行った。 ムカつく、 ムカつく、 ムカつく。 なんなのよあいつ、 自分勝手にも程がある!! 熱くなった頭を抱えて 帰路を急ぐ。 「おい。」 誰かの声が、 私を呼び止めた。 もしかして… あのクソ最低男!? 「何よっ」 鋭い眼差しと共に振り返った先に居たのは…。