「これ、俺のって印な?」
右手の薬指ぴったりに、シルバーのリングがはめられた。
「うん。」
キラキラ光るリングがあまりに眩しくて、
目が熱くなっていく。
「…悟のは?」
「俺?」
私だって、
悟は私のって印が欲しい。
もらったリングに触れながら
悟を見たら困ったように笑っていた。
「そっか…。
ペアの方が良かったか?」
「え、う~ん…。」
でも、私が自分で買えば良いだけの話?
そっか、そしたら悟の誕プレ選ばなくてすむのか!!
「いい!私があげるから!」
っあ、そういえば、
悟の誕生日っていつよ?
こんなこと
今ごろ聞いた怒るかな?


