「とりあえず開けろ。」 「あ、はい」 目の前に居る彼が信じられなくて。 「…聞きたいことが 有りすぎる。」 大きなため息なんかより 私の手首を掴む彼の手の方がよっぽど気になる。 「あ、はい…」 「まずさ。」 久々に真っ直ぐ目があった。 やっぱり尋常じゃないほど胸が高鳴る。 すきだ。 彼のことが、大好きだ。 「なにその気持ち悪い話し方」 気持ち悪い? 「なにが…気持ち悪い、ですかね?」