「ごめんなさい、茉莉子」

「加奈子…私、あんな奴のこと…まだ、好きで…全然、諦められなくて……」

「うん。」

「最後に……告白…しゅる…」

「しゅるって、あんた…」

「16歳の誕生日……だもん…
強く、なる…から。」

「っえ?今日!?」

「うん。」

思い立ったときにやんないと
きっとまた勇気がでなくなるから。


「でもあんた、慶先輩の家知ってんの?」

「え、あぁ…」

知らないや。


電話から
大きなため息が聞こえた。


「可愛そうだけど2日だけ待ちな。
そしたら学校あるし。」