しばらくの間ベッドの上を転げ回って、ムクッと起き上がった。 「こうしちゃいられないっ!」 学校がない間少しばかりサボっていた女磨きを再開しなきゃ! っあ、浴衣も着たいし、 ネイルもちゃんとしたいし、 チークもあとちょっとしかない…。 「よしっ!!」 明日のバイトの帰りに全部買おう! 高嶺悟に、ちょびっとでも可愛いって思って欲しい。 高嶺悟に、ちょっとでも好きになって欲しい。 なんとなく気づいてた。 きっと、お祭で言われるんじゃないかって。 …高嶺悟の、気持ちを。