でも、あたしにはそんなこと言える資格なんてない。 怖かった。 心の中で言わないで!って言ってるみたいで。 帰り道・・・・・ 「龍哉と話したい?」 「・・・・話せない。あたしは、龍哉に最低なことしたから。」 「そっか。なら、いいんだ。」 大人だなぁ。 言葉を言わなくても、思いが伝わってくる。 その優しさが、不安になるときもある。 あたしは、尚くんの手をギュッと握るしかできなかった。