「まったく、あんな言い方しなくてもいいじゃん。」 イラついていたら、いつの間にか家に着いた。 今日も男連れ込んでるのか? おそるおそる入ると 玄関に母さんが座っていた。 その座り方は・・・・ まるで崩れ落ちたように見えた。 「あら・・・・凛・・・・おかえり。」 「・・・・ただいま。」 言いたくなかった。 帰ってきたわけでもない。 ただ、着替えを取りに来ただけだから。 「男って・・・・最悪な生き物だわ・・・・。」 あたしはすぐ分かった。 なにか様子がおかしいって。