「何と言うか…KYです。」

「空気が読めないって奴か?」

「はい。」

「幸大もだけどね…」

委員長が言う。


「あと、自分本意というか…

とにかく、自分優先と言いますか、」

「何となくわかる。」

「むしろ、幸大もそうですの。」

姫が言う。

「まぁ、人柄はそんな感じですね。


それから、街中にある如月神社の娘で本当に霊能力があるそうです。」


「へぇ…」

幸大が言う。

「何か、幸大に似てない?」

委員長が言う。

「ええ、似てますの。」

姫が言う。

「何処がだよ…

おっと、授業始まるし奈々は教室に戻った方が良いぞ。」

「はい。」

「わざわざありがとな。」

「いえ、愛するダーリンのためですから。」


奈々が教室に戻る。


「なぜだか、教室の男子の視線が痛いし、

女子からは軽蔑の眼差しが…」

「自業自得よ。」

「自業自得ですの。」


委員長と姫が自分の席に戻る。