「イグニス・エンシス《炎の大剣》


オラァッ!」


ザンッ、


酒呑童子の右腕を肩から切り落とす。



「こんだけぶった切っても血が出ねぇのかよ!」



『うぁぁぁ!』


ゴウッ、


手足が生える。



「トカゲ野郎め。」



『消えろ!!


私の最大級の攻撃だ!!』


「力を溜めてたから反撃ができなかったとでも?」


『いや、貴様の攻撃。

見事だ。


私の生きてきた中で最も強かった。


反撃ができなかったゆえにこの一撃に賭けると決めた。



身をもって知れ!


狂喜と怨嗟の宴!

懐かしき魔京!


千年の眠りの中で貴様ら人間への恨み忘れたことはない!


貴様を倒し、この世界に地獄を!!


ここに我が世界を作らん!



死ね!』



黒き妖気の塊。

深淵、負の感情を想像させるほどの…


その塊が幸大へと向かう。



「でけぇ…」

幸大が言う。


『永遠の闇へと誘ってやろう!』