―――次の日。
いつも通り、学校に行く。
教室に行く廊下を歩いていると、教室の前に咲がいるのが見えた。
…まあ、予想通りだけどね。
「あ!おはよう!」
小走りで咲が駆け寄って来る。
「おはよう」
満面の笑み。
どうせ昨日のことだろうな。
「昨日は本当にありがとうっ。おかげですっごい楽しかったのー!」
女の子って顔してる。
咲がこんなに喜んでるからいっか。
「よかったねっ」
えへへーっと笑う咲。あたしもこうなるのかな……?
まあ、あたしの性格からしてそれはないか。
あたしが咲みたいになったら、自分に引いてしまう……。
用意をしていると、チャイムが鳴り響いた。
咲が自分の席に戻り、ホームルームが始まった。

