「花火、楽しみだね」 キミはまた笑顔に戻った。 花火よりも、俺は・・・・・・キミと一緒に帰れることが楽しみなんだけどな。 俺はタオルで汗をぬぐい、時計を見上げた。 もう時間だ。 「そろそろ行こうか」 俺はキミに声をかけて、廊下を並んで歩いた。 ゆっくりとゆっくりと。 何を話すわけでもないけど、とても居心地が良かった。 キミと一緒にいる時間は最高に癒された。