―――――その夜、篠宮さんが帰ったあと私と義父はテレビを見ながらリビングでゆっくりしていた。


作った料理を綺麗に平らげ、皿洗いまで手伝ってくれた篠宮さん。
…義父はそんな姿を見てにこにこと笑っていた。



「ねぇ、おとうさん?」


「ん?」


「さっき篠宮さんとなに話してたの?」


私がそう尋ねると、義父は小さく笑った。



「男同士の話だよ」


そう言うとゆっくりと立ち上がった。