その瞬間、目の前が真っ白になった。 ………三か月? もうそれしかないの? 義父の死へのカウントダウンが。 ひとりぼっちへのカウントダウンが、始まってしまった。 「今後は笹倉さんの希望通り、退院してもらって自宅療養とさせていただきます。週に一度診察を受けていただいて様子を見、なにかあればすぐに私が対応しますから…」 途切れ途切れにしか言葉が頭に入ってこない。 カチカチと、見えない時計がその時までの時間を刻み初めているみたいだった。