ヤクザに愛された女 弐



でも、もうあたしは大丈夫。


あたしにはみんながいるから。


龍二さんに愛を貰えたから。


あたしは大丈夫。


泣くな。


まだ泣けない。


龍二さんが見ているうちは、


笑顔でいる。


「…龍二さん…本当にありがとね…」


車に乗る直前、
あたしは龍二さんにそういうとキスをした。