ヤクザに愛された女 弐



「迎えもすぐくる」


「あの…」


「着替えとけ」


あたし、少しだけ、
キレてもいい?


いや、


「龍二さん!!話を聞いて!!」


キレます。


「あ?」


朝から響くあたしの怒鳴り声は、


きっと、麗奈さんや拓也さん、組員のみんなや、もちろんまゆにも聞こえていたとおもう。