コンコン そんなあたしと男のやりとりを 数分していると、 少し奥にある階段から見覚えの ある影が見えた。 その瞬間 「てめぇ!!」 あたしは一瞬目を瞑り 再び目を開けると、 あたしの母親、 あの悪魔目掛けて無我夢中に 走っていた。 「かこめー!!」 「峰岸さんを隠せ!!」 そこらじゅうから聞こえる 怒鳴り声すらも、 今のあたしには届かない。 ただあの女だけ視界に いれ走っていた。