しばらくして付いた場所は、
あたしの全く知らない町。
ただわかる事は、
龍二さんが住むあの町よりも
ガラが悪い事。
ここにいる人、町は朝も昼も夜も
関係ないみたいな感じ。
「ここがまゆの家?」
「小さいとか言わないでよ?
あたし一人で住んでんだから。」
「え?」
バイクを片付けながら喋るまゆを
あたしは視界に入れた。
小さいなんて言葉は程遠い
大きなマンション。
「なによ?早くはいんなさいよ」
いまだに唖然とまゆとマンションを
交互にみているあたしにまゆは
迷惑そうに見ながら
オートロックの鍵を開けていた。

