「え?海の事?知ってるわよ。 でも、なんで梨華ちゃんが 海の事知ってるの?」 「実は…」 あたしはそこまでいうと、 カバンから特攻服と、 母子手帳と挟まっている 写真を取り出し、 机に置いた。 「まさか…」 それを見るなり麗奈さんは 特攻服を広げて 「う、そ?」 と固まり、 次の瞬間には母子手帳と 写真をみていた。 その間もあたしはじっと黙って、 麗奈さんをみていた。