ヤクザに愛された女 弐



「え?海の事?知ってるわよ。
でも、なんで梨華ちゃんが
海の事知ってるの?」


「実は…」


あたしはそこまでいうと、


カバンから特攻服と、
母子手帳と挟まっている
写真を取り出し、


机に置いた。


「まさか…」


それを見るなり麗奈さんは
特攻服を広げて


「う、そ?」


と固まり、


次の瞬間には母子手帳と
写真をみていた。


その間もあたしはじっと黙って、


麗奈さんをみていた。