ヤクザに愛された女 弐



カバンの中身は物凄く重く、


変な格好で玄関から出ると
龍二さんが居て、


「ナニしてる」


龍二さんの鋭い視線があたしを貫いた。


「ちょっと思い出を…」


なんて苦笑い気味に言ったら龍二さんは
これでもかって位、


あたしを睨みつける始末。


まぁしょうがない。


「龍二さん…海皇初代総長さんの事、
詳しくしってる?」


一応話を逸らしてみた。