ヤクザに愛された女 弐



「い、家です」


若干びびったあたしは、
カミカミながらも龍二さんに言うと、


「どこのだ?」


常に質問してきた。


この質問は答えにくい。


なんて答えたらいいのかわかんない。


「………」


「おい」


あたしの家って言えばいいのか?


でもなんだかそれを
龍二さんに言うのは気が引ける。


でも、


なんて?


「おい」


「前に…住んでた家」


「あ?」