そして、 ふと見上げた先、 もう一つあるそれ、 見覚えのあるそれを引っ張り出し、 それを確認すると、 ―――海皇初代総長 神田 海――――――― まさかと思った。 あたしはそれを カバンに放り投げると、 「この人が、あたしのお父さん?」 母子手帳とそこに 挟まれてる一枚の写真をみた。 お母さんに抱かれるあたしと その隣にいる男の人。 あたしはそれを呆然とみていた。