「梨華さん?よかった起きたのね?」
ベッドから出ようと歩き始めた時、
一人のナースがあたしに喋りかけてきた。
でも今はそんな事考えられない。
今はただひたすら海斗。
それしかなかった。
「か、海斗は?海斗はどこにいるんですかッッ!!」
涙が溢れながら聞くあたしはきっと酷いありさま。
それでもいい。
「海斗?あぁ海斗くん?今手術中よ?ほらあなたも病室戻りなさい。点滴がまだあるの。その間に龍二も呼ぶから。」
ナースの龍二さんの呼び方に少しだけ違和感を感じながらも、
「嫌です!!海斗のとこに行かせてください!!」

