ヤクザに愛された女 弐



だからあたしも諦めて懐かしい道をじっと見ていると、


景色が止まった。


前の方から列を作るように左右に分かれ、


真ん中だけ道が空いていて、


そこの正面には、


「梨華ちゃーん!!」


懐かしい麗奈さんや組員の人達、拓也さんもあつまっていた。


「龍二さん?」


あたしは驚き龍二さんをみると、


「…………」


龍二さんも何も言わずあたしを見てから、


ブォンブォン


と2回吹かしてゆっくりとみんなが開けてくれた道を通りみんなのトコに向かった。


「麗奈さーん!!」


みんなの前に付くとあたしは勢い良くバイクから降りて麗奈さんに飛び付いた。