そう考えているうちに倉庫の道とは逆の、


また懐かしい道を通っている事に気が付いた。


「…龍二さん…この道…」


小さくつぶやくあたしの声なんて当然周りの爆音と当たる風で掻き消され聞こえるはずもなく、


「…………」


なにも答えてくれなかった。