ヤクザに愛された女 弐



一番前も、一番後ろも見えないくらいな距離の真ん中にあたしたちはいる。


皆が皆龍二さんとあたしを守っているみたいに囲み、


その中心にいる龍二さんも皆を信用し、


同じようにみんなを守っている。


それって、簡単に出来る事なんかじゃない。


背中を誰かに守って貰っているって、


すごい信頼がないと出来ない事。