私はどうにか服を着替えて、テレビ局に向かった。
それにしても、移動中の車の振動が腰に響く。
ぎっくり腰なのかな…?
ドラマの撮影準備が始まるまで、取材を受けている3STAR。
優星は、しっかりと取材を受けていた。
「優星くんは、このドラマを通じて手に入れたものはありますか?」
「演技の勉強ですかね。それと…」
優星は私を見る。
「それと?」
取材をしに来た記者たちは、興味津々。
「それと…、いろいろです」
「おぉ、なんですか?」
笑って、誤魔化してるし…
「花恋ちゃん!」
流星くんが走ってきた。
「流星くんは、撮影見ていくの?」
「うん!優星のラストシーンだから」
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