目が覚めると、時計の針は12時を回っていた。
「おはよ、花恋」
「あ、おはよ」
さっきのことを思い出すと、ドキドキする。
「結局、また出掛けられなかったな?」
あれから、優星を抱きしめてあげた。
で、そのまま二度寝しちゃったみたい…
「そうだね」
一緒に過ごせただけで、幸せ。
恋愛ってこういうものなのかな…?
「そういえば!今日の仕事は?」
「今日はこれから、雑誌の取材6件と、ドラマのラストシーンの撮影かな」
「そっか、もうクランクアップなんだね」
「そうだね。このドラマがなかったら、俺と花恋は知り合ってなかったし?」
そうだよね…
「そろそろ、準備しようか?」
「うん」
起き上がろうとした時、腰に激痛がはしった。
ボキッ…
「痛っ、何で?」
痛い、痛い、痛ぁーいッ!!!
痛すぎて、泣きそう。
「どうした?」
どうやら、寝過ぎたのと勢いよく起き上がった為に、腰を痛めた。
信じらんない…
.
